Future Earth、UNDPの恐竜フランキーと気候変動対策のための行動変容を呼びかけ

4月11日、日本科学未来館(未来館)にて、イベント「フランキーと考える地球の未来『ジオ・コスモス』特別実演が、国連開発計画(UNDP)の恐竜のキャラクター「フランキー」(通訳:ハジアリッチ秀子 UNDP 駐日代表)と、Future Earth 国際事務局日本ハブ春日文子事務局長を特別ゲストに迎えて開催され、中学生の団体を含む約100名が参加しました。

フランキーはUNDPが2021年に開始した気候変動キャンペーン「絶滅を選ぶな(Don’t Choose Extinction)」で誕生したキャラクターで、未来館の地球ディスプレイ「ジオ・コスモス」を用いた2100年までの気温上昇予測の展示説明を踏まえ、恐竜の絶滅は巨大隕石が原因で防ぎようがなかったが、現在の気候変動は人間の営みが作り出した結果であり、一人ひとりが早急にアクションを起こせば大きな影響を与えることができる、と訴えました。

春日事務局長は、気候変動の危機的状況とFuture Earthの取組み、特にFuture Earthによる統合政策レポート「気候変動について今伝えたい、10の重要なメッセージ」2023年版で取り上げられたテーマや、プラネタリーヘルスの考え方の重要性について説明し、将来世代や発展途上国により大きな気候変動の影響が及ぶという不公平をなくすためにも、今全員が取り組みを加速するよう呼びかけました。

未来館の浅川智恵子館長は、同館の展示「プラネタリー・クライシス」を通して、気候変動の深刻さを伝えるとともに、自分事として捉え、行動変容のきっかけを作りたいと述べ、UNDPやFuture Earthと連携した気候変動問題解決に向けた今後の活動への意欲を示しました。

参考:日本科学未来館 一般のお知らせページ