Earth Commission 第二次アセスメントに向け始動 ー 沖大幹教授が新メンバーに選出

 Earth Commissionは、新たなメンバーを迎え、第二次アセスメントに着手することを発表しました。Earth Commissionは、Future Earthが任命・運営する世界的科学者の集団で、Global Commons Allianceに科学的根拠を提供しています。

 第二次評価は以下の点を通して、Earth Commissionのこれまでの強固な研究基盤⋆をさらに進展させるとしています。

  •  新規化学物質(有害物質を含む)や海洋などの新しいプラネタリーバウンダリーを定量化する
  • 社会全体に必要な公正な転換に重点を置く
  • 公正な転換に必要な正義、ガバナンス、経済的要件に焦点を当てる

このほど第2次評価を行うメンバーが、Future Earthの国際研究ネットワーク内外からの推薦をもとに正式に任命されました。日本からは沖大幹 東京大学教授が選出されました。この専門家集団を率いる共同委員長には、Fatima Denton国連大学アフリカ天然資源研究所教授兼所長(新任)と   Johan Rockströmポツダム気候影響研究所所長兼ポツダム大学地球システム科学教授(再任)が着任します。

詳しくは、Future Earth ウェブサイトまたはEarth Commission ウェブサイトをご覧ください。

⋆Earth Commissionは2023年5月、気候、生物多様性、淡水、栄養素、エアロゾルに関する「安全で公正な地球システムの境界」(仮訳)を発表しました。この数値化されたバウンダリー(境界)はネイチャー誌に発表され、地球の有限な限界について最も包括的な測定方法のひとつを提供し、人々と地球を守る方法の理解を進めました。2024年5月には、Earth Commissionによる二つめの主要な研究成果が公表される予定です。

本件に関するFuture Earthウェブサイトの記事はこちらからご覧いただけます。