第4回 Future Earth 日本サミット 「私たちが選ぶ未来 ― 地球温暖化と社会の分断の先にあるもの」
【申し込み受付開始】
【発表募集中】延長後の募集締切:12月27日(金)
人新世で起きている地球温暖化や社会分断の現状と根本原因を踏まえ、私たちが選択する未来と人の生き方について一緒に考え、議論します。
地球温暖化や生物多様性の減少など地球の限界を越えた自然環境の劣化が社会の持続性を脅かす中、未来を見据えた人の生き方と社会のあり方が問われています。カ―ボンニュートラル達成に向けた取り組みや、温暖化と生物多様性問題の一体的な取り組み等が始まる一方、我が国では過疎化・都市化の社会課題と地球環境問題・災害リスクとのつながりや、社会の分断の先にある衡平で包摂的な社会に向けての議論、若者と地域知・伝統知をつなぐデジタル・トランスフォーメンションなどの新しい動きも見られてきました。
このFE日本サミットでは、学術コミュニティ、企業、行政機関やNGO/NPO、メディア、市民団体など、多様なステークホルダーが、自然や社会への人の関わり方や持続可能な社会のあり方を、地球環境問題及び社会課題とつなげ、地球温暖化と社会の分断の先にある「私たちが選ぶ未来」を共に議論します。
日時:2025年2月9日(日) 13:00-18:15・10日(月)9:30-12:10
【参加者募集(有料)】(今回より、参加費が必要となります。)
■形式:ハイブリッド(総合地球環境学研究所 アクセス + Zoom)
■参加申込:参加には事前登録・お支払いが必要です。こちらの登録フォームからお申し込みください。(1月末 締切)
■発表申込:12月27日を締め切りとして、分科会及びポスターセッションでの発表者を募集します。募集要項をご確認の上、こちらのフォームよりお申込みください。
■参加費(オンサイト・オンライン同額):一般3,000円、学生2,000円
※懇親会(3,000~4,000円の予定)及び昼食(1,000円程度の予定)は、上記登録フォームよりお申込み頂き、当日実費を回収させて頂きます。
※学生ボランティアも募集中です。参加費無料で、薄謝をお支払い予定です。関心のある方は、お問い合わせ先まで、ご連絡ください。
■参加定員:オンサイト80名/オンライン300名(先着順)
■対象:どなたでもご参加頂けます。
■環境・SDGs配慮にて運用します。詳しくはこちらをご覧ください。ご協力よろしくお願いいたします!
■主催:フューチャー・アース日本委員会
■共催:総合地球環境学研究所 ほか
■協力:(公財)イオン環境財団 ほか
■後援:日本学術会議、Future Earth国際事務局日本ハブ ほか


プログラム
2月9日(日)
第一部 13:00~
開会挨拶と趣旨説明 谷口真人 (FE日本委員会・共同委員長、総合地球環境学研究所・副所長)
講演-1「SDGsに関する自発的国家レビュー(VNR)とビヨンドSDGsの課題」蟹江憲史(慶應義塾大学大学院・教授)
2024年9月の国連未来サミットで合意された「未来のための協定」では、初めて2030アジェンダに続く目標、いわゆるビヨンドSDGsについての言及がありました。2027年にこれについての議論が始まることになります。ビヨンドSDGsの課題がどうなっていくのか。SDGsの策定プロセスを振り返りながらこの課題を考えるとともに、2025年に来る日本のVNRや大阪万博がどのような役割を果たしうるのか、その中でトランスディシプリナリティの役割はどこに見いだせるのかについて、議論を進めたいと思います。
講演-2「温暖化や社会課題などのマルチイシューの背景にある窒素問題」林健太郎(総合地球環境学研究所・教授)
地球温暖化や社会の分断などの重大な問題は、食料ほか各種資源の生産・分配・消費の過剰や不平等に起因します。その背景には「窒素問題」が潜んでいます。多様な問題が窒素でつながっているのです。本講演では、「窒素問題」のあらまし、国内外の取り組み、そして、窒素問題の解決がマルチイシューの解決にも貢献しうることをお話しいたします。
ポスターセッション
第二部 分科会(分かれて実施)及び全体大会 16:00~
分科会-A「ケアの社会とプラネタリ―・ヘルス」
私たちは現在、地球環境の危機と、医療・介護・ビジネス・生活における「ケア」という、一見異なるように見えながらも深く絡み合った二つの課題に直面しています。これらの問題を解決するためには、従来の経済成長モデルから脱却し、人と地球の両方をケアする視点を持つことが不可欠です。 本分科会では、近年注目されている「ケア」の概念と、人間と地球の健康が密接に結びついている「プラネタリーヘルス」の考え方を中心に議論を深めます。共に学び、考え、行動することを通じて、持続可能で人間らしい社会を創造するための第一歩となることを目指します。
◆モデレーター:山内太郎(北海道大学・教授)
◆話題提供:神原咲子(神戸市看護大学・教授)、鹿嶋小緒里(広島大学・准教授)、増野華菜子(長崎大学・D2)ほか
分科会-B「地球温暖化・生物多様性のグローバルリスクと社会のレジリエンス(仮)」
地球温暖化や生物多様性を含む、複合的なグローバルリスクの議論をもとに、社会変容や自然環境変化に対するレジリエントな社会の構築への課題と方策を議論します。
◆モデレーター:江守正多(東京大学・教授)
◆話題提供:安成哲三(総合地球環境学研究所・京都気候変動適応センター)、バダヴァモヴァ ザリナ(イオン環境財団)、橋本禅(東京大学・教授)、橋本純(清水建設(株)環境経営推進室グリーンインフラ推進部・部長)
分科会-C「若者と地域知・伝統知をつなぐDXとオープンサイエンス」
多様な自然・歴史・文化からなる地域の知・伝統知と、デジタルトランスフォーメーションやオープンサイエンスを、それを担う人材とともに、インクルーシブな社会の再構築へ向けてその課題と方法を議論します。
◆モデレーター:吉川成美(総合地球環境学研究所・特任教授)
◆話題提供:木村麻子(日本商工会議所青年部)、佐藤岳晶(京都女子大学・准教授)、光岡伸洋(総合研究大学院大学・D1)
懇親会 18:15~
2月10日(月)
第三部 全体大会及び分科会 9:30~
全体大会「日本から発信するグローバル課題の解決への方策2026:Future Earth Japan Report 2026(仮)」に向けたミッション確認と対話
分科会-D「Global Research Network」
Future Earth の27のGRNsの日本における現状を共有し、日本から発信する成果を議論します。なお、日本の研究者コミュニテイーでGRNsに関係している方への事前アンケートや、ご提供いただく自然科学・社会連携の取組の話題を踏まえて議論します。
◆モデレーター:金谷有剛(国立研究開発法人 海洋研究開発機構・上席研究員)
◆話題提供:長尾誠也(金沢大学・教授)、渡辺知保(長崎大学・教授)
◆コメンテーター:Giles Sioen(Future Earth国際事務局日本ハブ、東京大学)
分科会-E「Sustainability Transition / Transformation」
持続可能な社会に向けた転換の必要性、人と社会の転換の相互作用、転換の促進要因と阻害要因などについて、日本における実践的な研究成果を共有し、さらなる研究や政策のあり方を議論します。
◆モデレーター:白井 信雄(武蔵野大学・教授)
◆話題提供:河田博昭(NTT 宇宙環境エネルギー研究所)、徳永大典(同左)、田村典江(事業構想大学院)
分科会-F「Post-SDG, Well-being」
Post-SDGやWell-beingについて、日本から何を発信すべきか? 多角的かつユニークな視点から、日本の立ち位置を俯瞰する試みの成果を共有しながら、車座になって、産学公の多角的な視点で対話・議論を行い、深堀りすることを目指します。
◆モデレーター:浅利美鈴(総合地球環境学研究所・教授)
◆話題提供:池田千代和ほか(楽天グループ(株)プラットフォーム戦略統括部戦略企画部)「国家ベンチマークで見る日本の現在地」
◆コメンテーター:藤田 裕之(元 京都市副市長、レジリエント・シティ京都市統括監)、春日文子(Future Earth国際事務局日本ハブ事務局長、長崎大学・教授)
第四部 11:30~12:10
全体を通したラップアップ
閉会挨拶 山本百合子(FE日本委員会・共同委員長、イオン環境財団・専務理事)
運営会議(関係者のみ) 12:30~15:00
【発表募集要項】延長後募集締切:12月27日(金)
- 分科会A~Fでの口頭発表(短時間のピッチトークを予定)及びポスター発表を募集します。決定後、プログラムにて公開します。
- 分科会A~Fでの口頭発表については、それぞれのテーマにあった内容で、具体的な事例や、議論したい内容について、話題提供頂ける方を募集します。モデレーターと調整し、決定する予定です。口頭発表に選定されなかった場合、ポスター発表に変更を希望されるかも、応募時にお選び頂けます。
- ポスター発表の場合は、オンサイト参加を原則とします。ポスター発表のコンテンツとしては、関連する活動やプロジェクト、研究の内容としてください。2/9-10の両日、A0サイズのパネルを準備しますので、ご自身でポスターを持参し、掲示してください。貼り付けるための道具は準備いたします。撤収されていないものは、こちらで処分させて頂きます。
こちらのフォームよりお申込みください。
⽇付
2025.02.09 〜 2025.02.10
著者
Future Earth Staff Member
場所
ハイブリッド(総合地球環境学研究所 アクセス + Zoom)